【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目前編)

シャワー浴びてから4時間ぐらい寝て、起きました。充電作業も済んでいるので出発です。まだ26日の19時過ぎなので日付的には2日目なのですが、寝て起きたのでこれから強引に3日目ということにしましょう。

外へ出ると雨は上がっていました。予報によるとこれから晴れの日が続くらしいので頑張って走ります。

富津公園には既に行ったので海側の道路には行かず、国道16号から桜井交差点を直進して国道127号へ。

第一のトンネル、小山野トンネルを通過

タマサ印宮醤油店の樽看板が目立つ佐貫交差点 

佐貫交差点を右折して国道465号へ。

東京湾観音

佐貫町駅前でも右折して東京湾観音のほうへ。スタンプスポットなので巡回するわけですが、ここも今までのライドでは気になってはいても面倒なので避けていた場所でした。要するに坂道です。国道から出て参道の急坂を登る必要があります。

今回、途中のヘアピンカーブの手前までは荷物入りミニベロでも頑張って登れたのですが、そこから押し歩きしました。ここも最大勾配12~13%ぐらいでしょうかね。短いし坂が得意な人なら普通に登れると思いますが。

VOLT800で無理矢理照射

というわけで東京湾観音をようやく近くから目撃しました。高さ56mということで航空障害灯はまあギリギリなくても大丈夫…のはずが、やはり安全性のためか?頭や首や肩の後ろに似たような感じの照明が付いています。で、その状態だと顔の真正面は暗くて逆に怖いので(子供がやりたがるようなホラー写真風ライトアップです)、自転車用のライトVOLT800で無理矢理照射して撮影しました。…が、あまり上手くいっておりせん。

昼間なら拝観料を納めれば中の階段を上って参拝し上部からの眺望を見ることもできるのですが、夜中なのでスタンプ取得のみで退散となりました。残念。高所恐怖症でもこういう時こそ勇気を出して上ってみたかったのに…。非常に残念です。(おっと、残念とか2回も書いたせいで微妙な雰囲気ですね。高所恐怖症なのは本当です)

そのあとは何故か佐貫交差点まで戻って国道127号で上総湊へ。こういう時ぐらい県道256号で行けばいいのに忘れておりました。

岩谷観音堂やぐら群

上総湊では数馬区岩谷観音堂やぐら群にお参りしました。ここも前から気になっていた場所ですが、こちらは真夜中に来たお陰で異空間体験増し増しで大変面白かったです。道路のすぐ近くの狭い空間でこれほどのインパクトが得られるとは思っていなかったので驚きました。

岩谷観音堂やぐら群入口

解説

入っていくと…

す、すごい…!

夜中に来た甲斐があった

この岩壁の彫刻仏像群、古墳時代の横穴墓を再利用して奈良~江戸時代に彫ったというものらしく(解説文では奈良説を推しておりますね)、実は色々と不明な点も多くて保存状態もハッキリ言って良くないけれどむしろそれが面白いと思いました。はるか昔に鎌倉市長谷寺の弁天窟に行ってしまった時のことを思い出してしまいましたが、しかしながらここはとにかく観光スポットとしてマイナーだからこそある種のアツさがあるというアレです。短い時間で鑑賞できるというのもおすすめ要素ですね。東京湾フェリーで浜金谷まで来たけど鋸山に行く時間がないという人におすすめしておきます。

ラーメンだけじゃない!竹岡

国道127号からすぐ見える燈籠坂大師の入口

岩谷観音堂やぐら群をたっぷりと楽しんだあとは竹岡の近くにある燈籠坂大師へ。時刻は0時。日付的にもようやく3日目です。

シャープな穴に岩肌のディティールがとにかくカッコいい

手掘りの切り通しトンネルで有名な場所で映えスポットとして人気があります。千葉県民でなくても自転車乗りならワンイチ(フェリー利用の東京湾一周)のついでに寄って見たという人も結構多そうですね。しかし私自身はというと、ここ数年で何度も繰り返しここの国道127号を走ってきた千葉県民なのに今回が初の参拝という体たらく…。

堂々と鳥居

近くにある東善寺の飛地境内地ということなのでお寺だと思っていましたが、トンネルを抜けて境内に入っていくと御堂へ行くのに鳥居を潜る必要がありました。他にもあちこちに鳥居がありましたね。寺と神社がくっついたり混じったりしているのはいろんな所で良く見るけど、どうもここは見た目的には圧倒的に神社度が高い雰囲気です。

ここにも鳥居(見切れててごめんなさい)

賽銭箱に卍

しかし賽銭箱には卍マークが付いていたし、検索して確認すると空海がご本尊ということなので間違いなく寺です(大師とは弘法大師であり、要するに空海のことでした)。

さて。竹岡と言えばもう一ヶ所、皇神社の入口近くにある黄金井戸ヒカリモ発生地もおすすめです。藻類の単細胞生物ヒカリモが光を反射して輝く様を見ることができますよ(他にもヒカリモが鑑賞できる場所は色々あるのですが、簡単に見れるここがおすすめ)。

左側鳥居の奥が黄金井戸ヒカリモ発生地(23/03/15撮影)

これがヒカリモだ(23/03/15撮影)

今回寄らなかったので以前の写真を載せておきますが、国道127号に面していて1分ぐらいあれば鑑賞できるので自転車乗りやバイカーなら立ち寄りやすいと思います。

地理的にはこのあたりからだんだんとトンネルが多くなります。出発前は遅いミニベロでトンネルを通過するのがなんとなく怖かったのですが、短いトンネルが多いし夜中でほとんど車も来ないので、とりあえず内房側では特に困ることはなかったです。

浜金谷~保田

そのあとは浜金谷まで行ってそのへんのスタンプスポットを巡回しました。

かなや丸

夜の1時。誰も居ない世界で停泊中のフェリー「かなや丸」の照明が煌煌と輝いています。安全上の理由なのかなと思いますが、特に船に詳しくないので不思議な感じがして、それが心地良くもありました。一人旅の最中で夜中に大きな乗り物を見ると本当にいつも心が震えてしまいます。

明鐘トンネルの海側にある喫茶店「音楽と珈琲の店 岬」もスタンプスポットなので寄りましたが、場所的には相当に面白いと思いましたね。夜中なので良い写真は撮れませんでしたが、今度はちゃんと開店中に来てコーヒーを飲みたいなと思いました。

さて、どんどん進んで保田までやってきました。ばんや(保田漁協の海鮮料理店)まで行くと丁字路の目立つところにこんな看板が。

旧車會って何?

全く知りませんでした。慌てて検索したところどうやら暴走族の一種らしい。暴走族が最早死語なので、その古さを敢えて自発的に強調してしまっているのが旧車會という感じでしょうか?さっぱり分かりません。ついでに言うとこの画像をX(Twitter)にアップしたら妙~に反応多めでした。 良く見ると柵の後ろに猫が居てガンを飛ばしております。「お前、旧車會も知らないンニャ?」てな具合でしょうかね。

源頼朝上陸地

引き続き真夜中の道を南下して竜島へ。安房勝山駅の近くです。ついにやってきました源頼朝上陸地。

頼朝上陸地の碑

千葉県中で歴史スポット度の高さから言えばやっぱりここ。頼朝と言えば本やTVやネットに疎くても日本で義務教育を受けた人なら皆知っている超有名人です。しかも安房国だけでなく上総や下総にもちゃんと来ているというのが素晴らしいですね。でもどうせなら千葉県民にはこの最初の一歩を踏んだ上陸地に一度は来て欲しいと思います。

ここまで色々なスポットに行きましたがやっと県指定史跡が見れたぞワーイワーイと喜んで走り出したところ、異音がしてペダリングが怪しくなり慌てて停車。

戯れは終わりじゃ

なんとまあ。誰かがそのへんに放置した釣り糸をリアホイールとスプロケットに思いっきり巻き込んでおりました。ひどい釣り人が居るもんだと呆れつつもミニベロが路上のゴミ類の被害に遭いやすいのを再確認。3分ぐらいで取り除いて問題なく再出発できました。

いやしかし…走り出した途端、ここで一気に不穏な感情が押し寄せてきてしまいます。県指定史跡がそんなにすごいのか?保田の菱川師宣誕生地、あそこも県指定史跡だけど思いっきり素通りしちゃったぞ?そもそも千葉県の指定史跡なんて貝塚ばっかりなんだぜ!などとすっかり撞着的になってしまいました。

走行中は色々と自分への粗探しをしないと交通上危険ですからそうなるわけですが、そのような動きがわりとどうでもいい部分にまで働いてしまうのが困りものですね。(因みに今回の一週間旅行を後半もしっかりと続けることができたら香取市伊能孝忠旧邸には行くと思いますが、そちらは国指定史跡です)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(プロローグ)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(1日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(2日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目前編)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目中編)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目後編)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(4日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(5日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(6日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(7日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(エピローグ)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(2日目)

というわけで。結局眠らずに休憩して11月26日(日)朝6時頃に快活から出発。

国道16号 立体交差の下へ降りる

太田山公園

まずは近くの太田山公園に行きました。海付近の低い平地の中に標高44mの小山があり、その周りが公園になっています。南西側から入って山頂に行こうとしたところ最大12%程度の短い急坂を登る必要がありましたが、寝ていないこともあって特にチャレンジする気もなく押し歩きしました。

山頂の近くに木更津市郷土博物館 金のすずがあり、山頂にはきみさらずタワーがあります。タワー前はラジオ体操の会場らしく、集まってきたお年寄りの方々からご挨拶をいただました。皆さんいつも坂を歩いて登ってきているんですね。

木更津市郷土博物館 金のすず

混沌!地名起源説話

きみさらずタワー

きみさらずタワーは展望台になっていて、階段の上にある船型の最上部の更に上には英雄ヤマトタケルとオトタチバナ姫の像が向かい合わせでそびえ立っています。

展望台上部からの眺め

解説

解説拡大

大昔、ヤマトタケルが東征の際に上総に上陸しようとしたところ大嵐が発生。海を静める為にオトタチバナが悲しくも生贄となり、そのお陰でヤマトタケルは上陸できたといいます。英雄は姫を想うあまりなかなかその地を離れることができず、その後この地が「君去らず」と呼ばれるようになったというのが、ここでの伝説というわけです。

きみさらずタワーの解説碑には書かれていませんが、ヤマトタケルがその時に詠んだ悲恋の歌に「君去らず」の語があり、そこから転じて「木更津」という地名ができたという説もあちこちで語られているようです。

しかしながら、ヤマトタケル伝説において重要文献(=記紀)では上総に上陸したということ以外には千葉県の地名は出てこないらしく、自治体が扱うネタとしてはこれだけ目立っている割にやっぱり色々と微妙な扱いで暈されているようです。いや、死んだら白鳥になって飛んでいったり、みすず学園の広告になったりした人の典拠なんて細かいところまで気にする必要はなくて好きに盛っていいんだぜと思う人々もまあ、それなりに多そうなんですが…それはさておき。「君去らず」の歌も今のところ私には出典がつかめていません。

君津市もまた、「君去らず」が市名の由来であるという説にほんのりふれているようですが、どうなっているのでしょうか?悲恋の歌である「君去らず」が木更津と君津に別れてしまったがつなげるとちゃんと元の語に戻るというのはなんとなくファンタジー小説などの謎解きっぽくて面白いなと思ったりもしたのですが。一応調べてみると以前は木更津が旧君津郡の一部であったことを知り、その割にはむしろ君津のほうが木更津よりずっと後の時代に生まれた地名であるということが分かってすっかりややこしくなりました。

というわけで君津市役所のサイトを見たらヤマトタケルの木更津上陸説は地名を口実にして江戸時代に定着した物語だということが割り合いにハッキリと書かれておりました。

長い歴史の中で他にも色々な逸話が生まれたのでしょう。木更津市君津市だけでなく袖ケ浦市も、いやそれどころか私の住んでいる船橋市までもがなんと上総地域でもないのに地名起源説話としてヤマトタケル伝説を持ち出したがっております。しかし出典にこだわると何も書けないという、そのへんは何とも言い辛い雰囲気です。

まあ、それはさておき…(長過ぎました。ごめんなさい)。

木更津駅西口のその向こう

ポツポツと雨が降ってきたけれど予報通りだし仕方ありません。どうせ今日は短めの距離しか走らない予定なのでなんとかなるでしょう。太田山公園を出たら木更津駅のほうへ行き、踏切を渡って西口へ。

逆さ狸 きぬ太くん

木更津駅の西口側へ来たのは今日が初めてです。この有名な狸像の写真を撮るのも勿論初めて。

光明寺。その隣に…

万年筆屋があって妙に気になってしまった

狸いろいろ

西口側はもう適当に歩いてるだけで噂通りあちこち狸だらけでした。上の画像の上段部分、工事現場にあるような衝立に描かれていますが何故か木更津の場で折角の狸が富津高校美術部に乗っ取られております。左下は木更津市ゆるキャラであるきさポンです。通常のきさポンの体には無限大マークが付いていて「人と人とのつながりは無限に広がっている」ことを示しているらしいのですが、このマンホールでは法被姿で見えませんね。右下はオジー像。「木更津キャッツアイ」に出てきたホームレスのオジーを狸化したものです。20年以上前からずっと居るというのが凄い。

證誠寺

本命の證誠寺にたどり着きました。童謡「しょうじょうじのたぬきばやし」で知られるお寺です。

童謡記念碑

童謡記念碑拡大

童謡記念碑の写真はしっかりと撮ったのにうっかり狸塚を撮るのを忘れていました。「狸」の一字が彫られただけの狸慰霊碑なんですがね。

何故か解説板のほうは撮っていた

西口をうろうろした後は更に西へ行って海辺の鳥居崎海浜公園へ。

遊具コーナーの二枚貝と巻貝の滑り台が素敵

富津公園

木更津中心部から15kmほど走って富津公園へ行きました。

飽きるほど来た…はずなのに折り返し通過地点扱い

自転車で散々何度も訪れた場所なのですが今までは真ん中の道路を通過して富津岬まで行ってから折り返すばかりで、園内を散策したことがほぼありませんでした。プールや野外劇場があるのは道路から見えるので知っていたけど、キャンプ場はどこにあるのか分からないし「中の島」は地図でハッキリ確認できる形の割には行ったことがない!という状態。

今回ようやく園内の中の島へ侵入です。

中の島展望塔

展望塔からの眺め

展望塔からの眺め その2

中の島展望塔は富津岬の展望台(明治百年記念展望塔)に比べるとハッキリ言って影が薄すぎますが、塔の近くに戦争遺跡があります。というか中の島自体が元々は丸ごと富津元洲堡塁砲台という戦争遺跡でした。

戦争遺跡

戦争遺跡 その2

戦争遺跡 その3

園内には中の島の外にもいくつか戦争遺跡があるようです。今回は無理だけど、また来た時にはもうちょっと色々見ておきたいですね。大きな公園や団地が元々は旧軍施設だったというのは非常によくある話ですが、この富津公園もそういったもののひとつなのでした。

寒すぎ

さてその次にお馴染みの富津岬展望台にやってきましたが、雨が強くなってきてしまいました。風も強い場所なので寒くて長居はできません。慌てて東へ退去。

野口製菓

園外へ出て野口製菓へ。以前から気になっていた和菓子屋さんです。銘菓「バカ最中」(やたら再現度の高いバカガイ型の最中)と栗入りの赤飯を買いました。(写真ではシュークリームののぼりが目立っていますがその通り、洋菓子も売ってます)

買っちゃった♪

雨はおさまらないし、もう今日のスタンプラリー取得作業は予定通り達成できたのでそろそろ木更津の快活に戻ろうかなと思いました。そう、実は1日目も2日目も同じ木更津の快活に泊まるという打算的な計画を立てていたのです。

千葉県では木更津や茂原より南には快活がありません。県をミニベロでゆっくり一周するにあたって南部ではホテル(安宿)に泊まるしかないのですが、その回数を節約の為に2回ではなく1回にしたいと思い、結局このような計画となってしまいました。面白いですね♡

富津埋立記念館へ潜入、しかし…

知る人ぞ知るマイナースポット

雨の中走るのは神経を使うので短い時間でも結構疲れてしまいます。だいぶ濡れてしまったし、とりあえず近くの無料施設「富津埋立記念館」に入館。のんびり見学するフリをして休憩しようと思っていました。

が、入るなり係員の女性に捕まってしまいました。施設の展示内容の概要について掻い摘んでレクチャーされ、何処から来たのか質問されたりアンケート用紙を渡されたり、とにかく色々。ここは富津市の漁業の歴史についての博物館だけど古墳も多いのでお勧めということで割とページ数の多い古墳ガイドブックまで貰ってしまいました。休憩するつもりが結構慌ただしくなってしまいましたが、やや混乱しつつも面白かったので私的にはまあ合格です。

館内の展示

館内の展示 その2

これは貴重!元禄14年(1701)に描かれた富津岬

解説

30分ぐらい見学していたら外の雨も弱くなってきたのでアンケートを提出してから退出。

小雨ならもう一ヶ所ぐらい何か見てこようと思い、古墳ガイドブックを貰ってしまったこともあって青堀駅前の上野塚古墳を見学しに行くことに。

青堀駅西口の真ん前にある上野塚古墳

緑色部分のみ現存か

解説

しかし古墳の写真を撮っていたらまた雨が強くなってきてしまったので、結局木更津へ急ぐ羽目に。

君津市を通過だけで済ませてしまったのが残念ですが(明日も恐らくそうなるでしょう)、13時半頃には木更津の快活に戻ってくることができました。

というわけで2日目の走行距離は40.46km。少ないけれど明日は多めに走るつもりなのでこれで予定通りです。雨が降ったのも予報通りで、そこを巧く密度が低い日に持ってくるために日程を組んで昨日船橋を出たのでした。

しかし昨日の午前10時に起きて以来全く寝ていないので、流石の私でもよく眠れてしまいそうです。

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(プロローグ)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(1日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(2日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目前編)

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【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目後編)

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【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(7日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(エピローグ)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(1日目)

出発

今回もカッパのお父さんと記念撮影

11月25日(土)。お約束の国道14号船橋橋です。13時半ぐらいからようやくスタート。

起きたのが10時頃ですから。いや~遅いですね。既に自宅に近い範囲のスタンプラリーは達成してしまっていることもあって1~2日目はそう多くは走らない計画を立てているので、これでもなんとかなるかなという感じですが。

県一周の方向としては反時計回りを選択。疲労具合によっては後半諦めて輪行帰宅する場合もあり、それなら観光地の多い海側よりは利根川・江戸川地域を諦めたほうがマシなので反時計回りにしました。

東船橋道祖神

まずは宮本川を遡って、ちょっと気になっていた東船橋道祖神社へ。乳柱のある古いイチョウが黄金色になっているか気になっていたのですが、ほぼ緑色のままでした。残念。

14号に戻ってきて真っすぐ進み357号へ。しかし千葉市役所前の大きな交差点で大胆に右折!

NHK千葉放送局でラッカ星人が座っていた

芸術に触れてみる

これを観たかったのです

折角だから千葉県立美術館に行ってテオ・ヤンセン展を観たいと思っていたのです(今回のライドでは多少場当たり的に行動します)。

撮影可能だったので撮りました

テオ・ヤンセンは風力で動く独自の立体作品「ストランドビースト」を多数制作したオランダの芸術家です。プラスチックチューブなどでできた大きなメカが帆や羽根に風を受けると脚が動いて生物のように進むという、あの作品群の実物が多数展示されておりました。

若干小型(と言っても人間よりずっと大きい)のストランドビーストを風の代わりに自分の手で押して動かすことができて、そこで独特な構成の脚がカムシャフトの回転によって変形して歩行する様を間近で実際に見ることができました。

自転車とは全く違うけれどそれでも自転車のようなモーターがなくパーツ類の多くが外から見えるようなメカが好きな人には興味があるんじゃないかなと思ったりしましたがどうでしょう。

余談ですが、美術館に入ったらスタッフに「ヘルメットを預からせていただきます」と言われたのでそのようにしました。ぶつけたり転がったりして展示品を壊す危険性があるということかと思います。

崖の駅

テオ・ヤンセン展を小一時間鑑賞したあとは、五井まで行ってから道の駅あずの里いちはらでGOGO房総スタンプ取得。

あずって何…?

うーん暗い

17時過ぎで既に真っ暗です。これだから冬(晩秋)は嫌なんだ…と思いつつもスタンプラリー主催の千葉県はレジャー客の来ない冬場に少しでも客足を伸ばそうとして実施しているわけだし、何より私が寝坊したので仕方ありませんね♡

安須(あず)というのはこのあたりの古い地域名らしく、地名としてもすぐ近くに残っています。更に調べると、安須は崖の意味だと知りました。

さて、そのあとは次のスポットを巡回するために海側には戻らずに住宅地とゴルフ場の間にある街灯のない細道を走ったりしましたが、ゴルフ場の周りということでやっぱりそれなりの坂道でした。安須が崖だったというのもなんとなく実感が沸いてしまいます。その辺を抜けると今度は畑とゴルフ場の間の地域となり、これまたやっぱり坂道。舗装はされているものの補修されておらずボコボコ状態でなかなか悲惨でした。

比較的マシなところでライトで照らして撮影

やはり自転車乗りは短距離でもGoogleマップで近道を作ろうとしてはいけないという話ですが、まあ34mm幅タイヤなのでそれほど危険なことにはならず。なんとか袖ケ浦ふれあいどうぶつ縁までたどり着きました。

夜間なのでもちろんスタンプ取得のみ

…?!

これは袖ケ浦市内で見かけた標識です。「人型」ってなんだよエヴァかよ!…と思っていたら、「大」の横線が消えただけのようです。そんなに古い標識には見えないのに一体なぜこんなことに。

また海へ

そして袖ケ浦公園付近のスポットに行ってから国道16号を横断して袖ケ浦駅付近の踏切を渡り、真夜中の千葉フォルニアへ。

海浜公園側でカップルが海を見つめてキラキラしてました

袖ケ浦海浜公園のスタンプを取得したのが21時過ぎです。眠くはないけれど寒いと疲れるので適当なところで切り上げないとまずいなと思いました。

コロッセオ袖ケ浦駅

木更津かんらんしゃパークキサラピア

三井アウトレットパーク木更津の外をぐるっと回ってから吉野家に行って晩御飯を食べて、1日目はこれで終わりということに決定。

何故だろう、こんなもので泣けてくる…

16号に戻ってきた時に袖ケ浦バスターミナルの看板を見て無性に懐かしさを感じてしまいました。チバイチ試走などで余りに何度も繰り返し16号を走りすぎてしまったのが原因です。そう、つまり今回は工業地域の16号をほとんど走らずに袖ケ浦市まで来てしまったので…。因みにここでバス利用したことは一度もありません。

予定通り快活CLUB木更津店へ。ほぼ0時頃でした。眠気がズレて全く眠くありませんが屋内での休憩が必要です。しかし本当に眠くないので節約のためブースではなく飲み放題カフェを選択。うーんひどい。

1日目は81.94km走って終了です。走行時間の大半が夜間になってしまい、ちょっとつまらない読み物になってしまいました。

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(プロローグ)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(1日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(2日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目前編)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目中編)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目後編)

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【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(エピローグ)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(プロローグ)

チバイチしたけれど…

4月末、ロードバイクで約45時間かけてチバイチしました。

23/04/29 感動のチバイチゴール

生まれつき体力の乏しい私にとっては本当に大変なことでした。結構長い期間で分割試走を繰り返した末にようやく一周を完走できたのです。

人様より遅いスピードでしか走れないので極僅かでも時間的負担を減らせるよう道を完璧に覚えることと、既に走った道なのだから安心して走れるという自信を持つことが大事だと考え、あとは一周できる体力以外本当に何も必要ないという状態に自分を追い込んだのです。

そのお陰で本当に一周できてしまったのですが、県外周を繰り返し何度も走ったのに全くと言っていいほど観光していないことが心残りになってしまいました。

そう遠くないうちにもう一度、今度はゆっくりポタリングを交えながら一周したいな。そう思ったのです。

今度はミニベロだ

というわけで。DAHON K3で「ミニベロゆっくりチバイチ」をやることになりました。

23/08/26 ワイズの30%OFFセールでK3購入

夫の許可を取るタイミングを冷静に見計らいつつ、まずはどうにかこれをクリア(←まあ結局これが一番大変でした…)。

最初は4日間ということで計画していましたが宿泊場所を選ぶ段階まで来るとこれでは厳しい(面倒臭い)ということが判明、そしてどうせなら千葉県のスタンプラリー「GOGO房総」のスタンプ取得作業も一緒にやってしまおうと思いつき、急遽強引に7日間に日程変更!

実は既に第1回のB賞に当選してるんだけど

どうですか。なかなか贅沢な話でしょう。呆れて物も言えませんね。

K3では長くて1日40km程度しか走ったことがなく、ミニベロでのロングライド経験が全くないのですが、まあなんとかなるでしょう。

因みになぜミニベロなのかというと、倹約のためネットカフェに泊まりたいのと観光や飲食時などの自転車盗難被害を防ぐためです。

メカトラ対策と持ち物いろいろ

しかし14インチのミニベロは駆動系が低い位置にあるのでゴミが溜まりやすいのが難点。何日も繰り返しロングライドしたら絶対にプーリーとスプロケがぐちゃぐちゃになります。7日間のうち最低1回は掃除しないとマズいでしょう。

というわけで、まずは持ち物類にディグリーザー・清掃ブラシ・チェーンオイル・キッチンペーパーを入れる決断を下しました。

あとは着替え用ウェア類、モバイルバッテリー2台、USBポートコンセント+ケーブル類、膝用ロキソニンテープ、つま先用カイロ、使い捨て歯ブラシ、タオル、ネットカフェで眠れるように耳栓とアイマスクを用意。全部既に家に在ったものばかりですが。それ以外の持ち物もロングライドの時にいつも持っていくようなお決まりの物ばかりですね。ミニツール・ポンプ・タイヤレバー・パッチ・タイヤブートは入れたものの予備チューブは持っておらず、ミニベロ経験が浅いのでいろいろ対処できるか怪しい感じです。パンクしたりスポーク折れたりしたら諦めて輪行で帰宅するぐらいの気持ちで行きます。

荷物は大型フロントバッグ(オルトリーブ アルティメイト6の7ℓサイズ)+ステムポーチ+バックパックに全部入れることに成功。大型サドルバッグはネットカフェ滞在時に取り回ししづらいので使わないことにしました。

実は防水のアルティメイト6を既に用意しておりました

こんなので大丈夫か?と思いつつ。出発です。

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(プロローグ)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(1日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(2日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目前編)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目中編)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目後編)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(4日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(5日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(6日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(7日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(エピローグ)

7つのチェックポイントを制覇しよう

チバイチはルートが千葉県の形になるのが売りですが、とにかく千葉県をぐるっと回ってだいたい500km+αになればとりあえずそれでいいんじゃないでしょうか?というか、500km未満でもまったく問題なくて、要は各人の自由です。

それでももし余裕があったら、以下の7つの有名ポイントには行っておくと楽しいかもしれませんね♡ ついでに写真を撮っておくともっと楽しいかも♡

(1)東京ディズニーリゾート サインモニュメント

舞浜のTDR外周道路南端の交差点にあります。TDL駐車場入口付近。有名な場所ですが舞浜駅前付近にあるわけではないので、普段からあまりディズニーに縁のない人がそこを誤解していると見つからない可能性あり。地図で確認しましょう。

ここは分かりやすく魅力的な端っこ地点なのでおすすめです。でも浦安市の最南端ではありません(最西端には割と近いかな)。

浦安市最南端は千鳥の浦安電波塔です(自転車で行けます)。

浦安電波塔

(2)関宿城博物館(関宿城にこにこ水辺公園)

千葉県最北端。江戸サイを走っていると見えてくるのですぐ分かります。残念ながら夜間は博物館付近に立ち寄ることができないのであまりはっきりとした写真は撮れません。その場合は博物館エリア外の園内に展示されている浚渫船や奥のほうの広場にあるゴリラの銅像などを撮影するしかなさそう。

(3)犬吠埼灯台犬吠埼園地)

千葉県最東端。高い位置にあり、チバイチ通常コースを走っていれば絶対に見える場所にあります。銚子中心部から海岸部を走らずに灯台を目指すと、坂が多くなってちょっと面倒。

(4)九十九里ビーチタワー(不動堂海水浴場)

通常コースの県道30号の豊海海岸入口交差点から東に行って九十九里有料道路の下を潜った先の海辺にあります。海に突き出た場所ではありませんが、犬吠埼と野島埼の間にもチェックポイントが欲しかったのでここを推します。

いやまあしかし、九十九里浜はとにかく砂風がひどいです。タワーの西側の道路脇で自転車を置いてすばやくササッと撮影しましょう。砂浜まで自転車をひっぱっていくと当然ながら悲惨なことになります。

砂浜まで自転車を連れていってしまった悪い例

(5)野島埼灯台(野島崎公園)

千葉県最南端。通常コースを走っていれば公園のロータリーのある広場が見えるので見落とすことはありません。この写真のように灯台と房総半島最南端の碑の両方が写った写真が撮れれば良いのですがそちらは他の観光客が居る場合もあるので、急いでチバイチしてる時はとりあえず灯台が撮れていればいいんじゃないでしょうかね。

(6)洲埼灯台

島を除いた本土内での千葉県最西端。通常コース付近ですが広場などはなく(トイレは有り)、案内の標識も小さいです。よくチェックしておかないと長丁場のチバイチ中では見落としてしまうかも。良い写真も撮りづらいのですが、実はこの地点が外房と内房の境目なので重要です♡

中央の小さくて青いのが洲埼灯台への案内標識。見逃すな!

(7)富津岬展望台(富津公園

このへんは道に青矢羽根のルートもないので説明しづらいですが、まあスマホ地図などを見れば普通に到着できるでしょう。国道・県道から離れて8kmぐらい多く走らないとここにこれないので辛いかもしれませんが、やっぱり景色がいいのでおすすめです。岬の西の海には人工島の第一海堡・第二海堡があります。第二海堡はおそらく双眼鏡などがないとほとんど見えない気がしますが、実はそこが千葉県最西端です。

第一海堡なら岬から近いのでよく見えるんだけど…



目次

要注意!〈8〉利根川 成田市 新川水門

根木名川が利根川へ合流する地点に新川水門があります。ここで利根川サイクリングロードが一旦途切れ、国道356号に出て水門の橋を渡ってからまた利根サイに戻る形になります。
東へ行く場合は特に問題はありませんが、橋に歩道がないので西へ行く場合はそのまんまだと車道逆走になってしまいます。利根サイが国道356号の北側にあるせいですね。

交通ルールを守った上での解決策としては、水門の1.2kmほど東側に横断歩道があるので予めそこで横断しておくぐらいでしょうか。因みに交通量は時間帯にもよりますがそこそこある感じです。

 

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要注意!〈7〉勝浦市 国道128号全域

とにかくトンネルが多すぎます。チバイチルートの道(※青矢羽根に従って勝浦バイパスのほうを通ります)で数えただけでも、この市内で15ぐらいトンネルを通過する羽目になります。おまけに坂で忙しい。
一つ一つのトンネルにそれほど大きな負担はなくとも数の多さで苦労してしまうので、いろいろと事前に準備しておかなければなりません。


リアライトを多めに用意しましょう。1~2個だと長距離走行中に不安な場所に来てしまった時に本当に点灯しているのかどうか怖くなってしまうので、チバイチ用には3個ぐらいあったほうがいいです。
私はリアライト5個用意して、常に2~3個点灯してチバイチできました。シートポスト、シートステー×2、ドロップハンドルのエンド部分×2で計5個です。ドロップハンドルのエンド部分のものは走行中にも点灯が確認できるので、精神的負担を大幅に下げてくれます。より安全性を高めたい人はブルべのようにヘルメットにもリアライトを付けたり反射ベストを着たりすると良いのではないでしょうか。


勝浦市だけでなく鴨川市もトンネルだらけです。

闇夜に数多のトンネルを抜けて勝浦市を脱出! …しかし、
すぐに鴨川市のトンネルがお出迎え(2023年4月)

外房南部ほどではないにしろ内房南部もトンネルが沢山あります。内房のほうが交通量が多いのでむしろ怖いのはそっちかもしれません。そういうわけで、とにかくトンネル地帯への事前の準備が必要です。

 

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