【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目前編)

シャワー浴びてから4時間ぐらい寝て、起きました。充電作業も済んでいるので出発です。まだ26日の19時過ぎなので日付的には2日目なのですが、寝て起きたのでこれから強引に3日目ということにしましょう。

外へ出ると雨は上がっていました。予報によるとこれから晴れの日が続くらしいので頑張って走ります。

富津公園には既に行ったので海側の道路には行かず、国道16号から桜井交差点を直進して国道127号へ。

第一のトンネル、小山野トンネルを通過

タマサ印宮醤油店の樽看板が目立つ佐貫交差点 

佐貫交差点を右折して国道465号へ。

東京湾観音

佐貫町駅前でも右折して東京湾観音のほうへ。スタンプスポットなので巡回するわけですが、ここも今までのライドでは気になってはいても面倒なので避けていた場所でした。要するに坂道です。国道から出て参道の急坂を登る必要があります。

今回、途中のヘアピンカーブの手前までは荷物入りミニベロでも頑張って登れたのですが、そこから押し歩きしました。ここも最大勾配12~13%ぐらいでしょうかね。短いし坂が得意な人なら普通に登れると思いますが。

VOLT800で無理矢理照射

というわけで東京湾観音をようやく近くから目撃しました。高さ56mということで航空障害灯はまあギリギリなくても大丈夫…のはずが、やはり安全性のためか?頭や首や肩の後ろに似たような感じの照明が付いています。で、その状態だと顔の真正面は暗くて逆に怖いので(子供がやりたがるようなホラー写真風ライトアップです)、自転車用のライトVOLT800で無理矢理照射して撮影しました。…が、あまり上手くいっておりせん。

昼間なら拝観料を納めれば中の階段を上って参拝し上部からの眺望を見ることもできるのですが、夜中なのでスタンプ取得のみで退散となりました。残念。高所恐怖症でもこういう時こそ勇気を出して上ってみたかったのに…。非常に残念です。(おっと、残念とか2回も書いたせいで微妙な雰囲気ですね。高所恐怖症なのは本当です)

そのあとは何故か佐貫交差点まで戻って国道127号で上総湊へ。こういう時ぐらい県道256号で行けばいいのに忘れておりました。

岩谷観音堂やぐら群

上総湊では数馬区岩谷観音堂やぐら群にお参りしました。ここも前から気になっていた場所ですが、こちらは真夜中に来たお陰で異空間体験増し増しで大変面白かったです。道路のすぐ近くの狭い空間でこれほどのインパクトが得られるとは思っていなかったので驚きました。

岩谷観音堂やぐら群入口

解説

入っていくと…

す、すごい…!

夜中に来た甲斐があった

この岩壁の彫刻仏像群、古墳時代の横穴墓を再利用して奈良~江戸時代に彫ったというものらしく(解説文では奈良説を推しておりますね)、実は色々と不明な点も多くて保存状態もハッキリ言って良くないけれどむしろそれが面白いと思いました。はるか昔に鎌倉市長谷寺の弁天窟に行ってしまった時のことを思い出してしまいましたが、しかしながらここはとにかく観光スポットとしてマイナーだからこそある種のアツさがあるというアレです。短い時間で鑑賞できるというのもおすすめ要素ですね。東京湾フェリーで浜金谷まで来たけど鋸山に行く時間がないという人におすすめしておきます。

ラーメンだけじゃない!竹岡

国道127号からすぐ見える燈籠坂大師の入口

岩谷観音堂やぐら群をたっぷりと楽しんだあとは竹岡の近くにある燈籠坂大師へ。時刻は0時。日付的にもようやく3日目です。

シャープな穴に岩肌のディティールがとにかくカッコいい

手掘りの切り通しトンネルで有名な場所で映えスポットとして人気があります。千葉県民でなくても自転車乗りならワンイチ(フェリー利用の東京湾一周)のついでに寄って見たという人も結構多そうですね。しかし私自身はというと、ここ数年で何度も繰り返しここの国道127号を走ってきた千葉県民なのに今回が初の参拝という体たらく…。

堂々と鳥居

近くにある東善寺の飛地境内地ということなのでお寺だと思っていましたが、トンネルを抜けて境内に入っていくと御堂へ行くのに鳥居を潜る必要がありました。他にもあちこちに鳥居がありましたね。寺と神社がくっついたり混じったりしているのはいろんな所で良く見るけど、どうもここは見た目的には圧倒的に神社度が高い雰囲気です。

ここにも鳥居(見切れててごめんなさい)

賽銭箱に卍

しかし賽銭箱には卍マークが付いていたし、検索して確認すると空海がご本尊ということなので間違いなく寺です(大師とは弘法大師であり、要するに空海のことでした)。

さて。竹岡と言えばもう一ヶ所、皇神社の入口近くにある黄金井戸ヒカリモ発生地もおすすめです。藻類の単細胞生物ヒカリモが光を反射して輝く様を見ることができますよ(他にもヒカリモが鑑賞できる場所は色々あるのですが、簡単に見れるここがおすすめ)。

左側鳥居の奥が黄金井戸ヒカリモ発生地(23/03/15撮影)

これがヒカリモだ(23/03/15撮影)

今回寄らなかったので以前の写真を載せておきますが、国道127号に面していて1分ぐらいあれば鑑賞できるので自転車乗りやバイカーなら立ち寄りやすいと思います。

地理的にはこのあたりからだんだんとトンネルが多くなります。出発前は遅いミニベロでトンネルを通過するのがなんとなく怖かったのですが、短いトンネルが多いし夜中でほとんど車も来ないので、とりあえず内房側では特に困ることはなかったです。

浜金谷~保田

そのあとは浜金谷まで行ってそのへんのスタンプスポットを巡回しました。

かなや丸

夜の1時。誰も居ない世界で停泊中のフェリー「かなや丸」の照明が煌煌と輝いています。安全上の理由なのかなと思いますが、特に船に詳しくないので不思議な感じがして、それが心地良くもありました。一人旅の最中で夜中に大きな乗り物を見ると本当にいつも心が震えてしまいます。

明鐘トンネルの海側にある喫茶店「音楽と珈琲の店 岬」もスタンプスポットなので寄りましたが、場所的には相当に面白いと思いましたね。夜中なので良い写真は撮れませんでしたが、今度はちゃんと開店中に来てコーヒーを飲みたいなと思いました。

さて、どんどん進んで保田までやってきました。ばんや(保田漁協の海鮮料理店)まで行くと丁字路の目立つところにこんな看板が。

旧車會って何?

全く知りませんでした。慌てて検索したところどうやら暴走族の一種らしい。暴走族が最早死語なので、その古さを敢えて自発的に強調してしまっているのが旧車會という感じでしょうか?さっぱり分かりません。ついでに言うとこの画像をX(Twitter)にアップしたら妙~に反応多めでした。 良く見ると柵の後ろに猫が居てガンを飛ばしております。「お前、旧車會も知らないンニャ?」てな具合でしょうかね。

源頼朝上陸地

引き続き真夜中の道を南下して竜島へ。安房勝山駅の近くです。ついにやってきました源頼朝上陸地。

頼朝上陸地の碑

千葉県中で歴史スポット度の高さから言えばやっぱりここ。頼朝と言えば本やTVやネットに疎くても日本で義務教育を受けた人なら皆知っている超有名人です。しかも安房国だけでなく上総や下総にもちゃんと来ているというのが素晴らしいですね。でもどうせなら千葉県民にはこの最初の一歩を踏んだ上陸地に一度は来て欲しいと思います。

ここまで色々なスポットに行きましたがやっと県指定史跡が見れたぞワーイワーイと喜んで走り出したところ、異音がしてペダリングが怪しくなり慌てて停車。

戯れは終わりじゃ

なんとまあ。誰かがそのへんに放置した釣り糸をリアホイールとスプロケットに思いっきり巻き込んでおりました。ひどい釣り人が居るもんだと呆れつつもミニベロが路上のゴミ類の被害に遭いやすいのを再確認。3分ぐらいで取り除いて問題なく再出発できました。

いやしかし…走り出した途端、ここで一気に不穏な感情が押し寄せてきてしまいます。県指定史跡がそんなにすごいのか?保田の菱川師宣誕生地、あそこも県指定史跡だけど思いっきり素通りしちゃったぞ?そもそも千葉県の指定史跡なんて貝塚ばっかりなんだぜ!などとすっかり撞着的になってしまいました。

走行中は色々と自分への粗探しをしないと交通上危険ですからそうなるわけですが、そのような動きがわりとどうでもいい部分にまで働いてしまうのが困りものですね。(因みに今回の一週間旅行を後半もしっかりと続けることができたら香取市伊能孝忠旧邸には行くと思いますが、そちらは国指定史跡です)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(プロローグ)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(1日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(2日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目前編)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目中編)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目後編)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(4日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(5日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(6日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(7日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(エピローグ)