日本一周したい!

チーバくんひとまわり♡ 列島もひとまわり♡

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(4)

「くじらゼミ」2日目

朝、5時半頃に目を覚ましました。朝ご飯の前に外を散歩してみることに。

少し朝霧が出ていました。

外房捕鯨さんの鯨解体作業場をもう一度見に行って写真に収め、民宿へ戻りました。

朝ご飯付きのプランなのでいただきました。玄関前には野良猫が何匹も集まっていてガラス越しに覗き込んでいましたね。民宿の朝のありがちパターンです。

食べ終わると荷物をまとめ、また車送迎で和田地域センターへ移動。

「くじらゼミ」2日目は、もし昨日の外房捕鯨さんの操業でクジラが捕獲されていたらその解体作業をみんなで見学するというものだったのですが、昨日の捕獲は無かったので解体も無し。(私としては24日に頑張って見学しておいてやっぱり大正解でした。見たいのに見れなかった皆さん、ごめんなさい)

というわけで本日の内容は、昨日の講演の補足的なものやクジラ以外の漁業の話、参加者の一部からの短い発表などなど。絶滅危惧種に指定されて取引規制で問題になっているウナギに関する話が多めでした。

同館図書室の地域資料棚。

2日間のゼミが終了すると、道の駅へ。レストランでお昼ご飯に「旬の地魚の漬け丼」をいただきました。(鯨肉メニューもいろいろあって勿論気にはなったけど、昨日たくさん食べたので今日は無し)

売店ではお土産にくじらのたれ(干し肉)・くじらのしぐれ煮・くじら大和煮缶詰を購入。ミンククジラなどのものもありましたが折角なので全部ツチクジラの肉のものを選んで買いました。(なお、これらの鯨肉製品は和田浦以外にも千葉県各地の名産品を集めたお店で売っている可能性があります。西船橋や市川で見かけた経験有り)

シロナガスクジラ骨格標本の横に展示されていた捕鯨砲。

最後に、和田浦海水浴場を歩いてみました。何組か泳いでいる人々が居ましたが写らないように撮影しています。

水色のシーグラスを発見したので記念に貰っていきました。

帰りは内房線下り列車で安房鴨川駅に行き、外房線に乗り換えるルートで帰宅。

自宅で透かしてみました。

終わりに

私の一連の和田浦クジラ体験はこれで終わりです。

私は東京都で生まれ育ち、結婚して東京に近い千葉県船橋市に住むようになりましたが、その千葉県内で捕鯨をやっているなんて長いあいだ全く考えてみたこともありませんでした。そんな私が4~5年ぐらい前から千葉県のあちこちを自転車で走るようになり、知らない土地を実際に見て回っていく中で、ようやく和田浦の捕鯨を知ったのです。

しかしながら、ロードバイクで千葉県一周した際は(試走段階も含めて)とにかく自分なりに休憩時間を削って走りまくるしかなかったので、面白そうなものを見つけてもほぼ素通りするしかありませんでした。その後ミニベロでスタンプラリーしながら一週間かけて一周したり、短縮ルートで走ったりして通過地点のあちこちでいろいろなものを見る機会が増えてきたのですが、和田浦の捕鯨については詳しく知る機会がありませんでした。あの巨大なシロナガスクジラ骨格標本が絶大なインパクトを放っている一方で、大抵運悪く私が通る時には道の駅も鯨資料館「勇魚文庫」も営業していない時間帯だったりしたので、現地で情報に触れる機会が無かったわけです。

そんな私がSNSでちまちまと情報を得て、ようやく今回、千葉県での「クジラ体験」が出来ました。感無量です。自転車と千葉県一周と和田浦の捕鯨は、自分にとって永遠に離れることなく結びついた深い思い出として残るでしょう。

どうせなら今回の和田浦行きも頑張って自転車で行けば良かったのでは…?と思う人が居るかもしれません。が、残念ながら私としては今の酷暑時代では真夏のロングライドは絶対に無理です。大人しく電車で行きました。でも自転車の写真が無いというのもつまらないので、過去に撮ったものを載せておきます。

追記:参考資料

鯨と生きる

西野 嘉憲/著

庄司 義則/解説

平凡社(2017/06発売)

今回のゼミで講演をされていた写真家西野氏の著書。和田浦の捕鯨船操業と解体作業が迫力ある写真で紹介されています。文も読みやすく、よく知らない人々もこれを読めば捕鯨のお仕事の流れがだいたい掴めるのではないかと思います。私は今回の和田浦行きから戻ってきてから読みましたが大変勉強になりました。

巻末には庄司社長の解説文がありましたが、これを読んで和田浦での捕鯨は昭和の戦後時期に始まったものだということを知りました。それ以前は千葉県内だと内房の勝山(現在の鋸南町)を中心として行われていたのだそうです。

ちなみに外房捕鯨の外房は「がいぼう」と読みます。昭和23年設立なので昔は外房の読みが「がいぼう」「そとぼう」の二通りあったのでしょうね。現在はほぼ「そとぼう」で定着していますが。

おわり

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(1)

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(2)

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(3)

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(4)

 

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(3)

24日は午前10時頃に船橋の自宅に戻りました。完徹明けなので流石にすぐに寝てしまいましたが午後には目を覚まし、一日遅れではあるものの晩御飯にカプレーゼのパスタを作って夫婦で仲良く食べました。

くじらゼミ 1日目

さて、その翌々日。26日。

また和田浦へやってきました。もちろん一人で。NPO法人ネイチャースクールわくわくWADA主催の「第13回和田浦くじらゼミ」に参加するために。

和田浦駅に着いて、まずは上りホーム脇にツチクジラ頭骨が飾られているのを発見。23日に来た時は夜だったので気づきませんでした。きちんとお花とお水がお供えされているところに供養の文化が感じられます。(無人駅なのに。どなたが担当しているのでしょう?)

駅舎もクジラの形状を抽象的に取り入れた建築なのだそうです。

「くじらゼミ」会場は南房総市和田地域センター。道の駅 和田浦WA・O!とシロナガスクジラ標本のあいだにある建物です。

時間があったのでまずは道の駅のほうに行って「くじらコロッケ」を食べました。

それから地域センター1階にある鯨資料館「勇魚(いさな)文庫」を見学。

著名なクジラ関連品コレクターである細田徹氏のコレクションを無料で公開している施設です。そう広い部屋ではないものの展示数が多くて大変見応えがありました。

この建物の外壁には大きなトリックアートが描かれていますが、今年2月に制作完成したものだそうです。濃い影で立体感を表現しているわけですから、今日みたいな晴れの日の昼間に見るとリアル感たっぷりで実に生き生きとしていますね。

時間になったので2階の「くじらゼミ」会場へ。

こちらはクジラ解体見学とは違って年一回開催の参加費を要するイベントですが、私は数週間前に募集を見かけて申込を済ませておりました。その時はあまりよく考えていなかったのですが、あとで訊いたところによるとリピーターが多くて募集するとすぐに満了してしまうのだとか。よく知らないわりに運良く上手く滑り込むことができたというわけですね。

数十人の参加者や関係者が集まる中、プロジェクターで色々な資料映像を見ながら、外房捕鯨の庄司義則社長ならびに研究者・写真家の方々の捕鯨に関する講演をありがたく拝聴いたしました。内容的には外房捕鯨さんの近年の実情、欧米での捕鯨の歴史や日本との比較、東北でのミンククジラ漁乗船報告などなど。専門用語が多く素人としては結構ついていくのが大変な部分も多かったのですが、本当に良い勉強になりました。

参加者は勿論捕鯨に関心のある人々ですが、漁業・生物学方面だけでなく民俗学や地理観光といった糸口からの人々も見受けられ、幅広さを感じました。

講演と質疑応答が終了すると、まずは一旦、今夜宿泊する民宿へ行ってチェックインを済ませることに。

ゼミというぐらいですから学会のように宿泊まで一緒に手引きしていただいております。私はすぐ近くの「醬油屋」さんに泊まらせていただくことになりました。女将さんにご挨拶してお風呂などの説明を受け、部屋に荷物を置き、そしてまた地域センターへ。

この移動の際に近距離であるにも関わらず主催側のスタッフさんに車で送っていただきましたが、車内で「一昨日にも和田浦に来て鯨解体を見学してきました」と言ったら他の参加者さんたちから結構羨ましがられました。捕鯨マニア界隈でも捕鯨基地から遠い所に住んでいるとなかなか見に行ける機会が得られないという解釈で間違いないようです。

さて、地域センターで今度は夜の懇談会です。

とにかく写真をご覧ください。「皆さんで一緒にツチクジラやミンククジラなどの多様な部位を食べながら交流しましょう」という触れ込みだったので好き勝手に大きな期待を寄せていたのですが、その期待を大幅に上回る内容でした。

スジイルカの刺身を食べる機会なんて、自分には今後一切ないでしょうね。

ご飯も鯨肉入り混ぜご飯です。

こうなってくると味噌汁にも鯨の出汁が入ってそうな気がしてしまいますね。

懇談会終了後は二次会ですが、関係者以外も参加できるということだったので何故かこれにもついていってしまいました。いや~私はなんの縁もない新入りなのに、一体何故でしょう?

やっぱりこういった機会はもう「最初で最後だから」。うん、それでしょうね。折角だからなるべく多くの思い出を残したかったのです。

場所はこれまた近くの民宿「花の宿安田」さん。宴会室のような部屋でビールや駄菓子・ツマミ類を持ち込んでまさにザ・二次会という雰囲気でした。色々な方々から貴重なお話を伺うことができた上に、鯨解体作業を見学させていただいたお礼をこの場で庄司社長にしっかりとお伝えすることができたので、自分としては本当に良かったと思っています。

とはいえ、食べてお酒を飲んで眠くなってきてしまったので(写真の通り二次会ではノンアルを飲みましたが、一次会ではハイボール飲んでました)ご迷惑がかからないよう二次会は途中で退散させていただきました。皆さん、本当にありがとうございます。

民宿「醤油屋」さんに戻ってゆっくりとお風呂に入り、充実した気持ちで就床。

つづく

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(1)

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(2)

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(3)

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(4)

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(2)

到着

22時過ぎ、和田浦駅に到着。

無人駅ですが、ご親切に駅前ロータリーでクワガタがお出迎えしてくれました。

終電に合わせてルートを組んでここに来たのですが、解体作業は午前2時スタートとのことなので4時間弱も待つ羽目になります。

まあ待合室でダラダラとスマホゲーでもしていれば時間は潰せるかなとは思いますが、まずは迷惑にならない範囲で解体作業場の場所を確認してみることに。行くのは勿論初めてですが、場所は把握していました。GoogleMapsで和田浦付近を表示して「捕鯨解体」と検索したら出てきたので。なんて便利なんでしょう。

というわけで駅から1.2km程度歩いて到着。人気が無く電気が消えた状態なのを道路から確認してすぐに駅に戻りました。

駅の待合室です。暗くてよく見えませんが地元の人々が制作したアート作品が展示されています。

ここで時間を潰し、1時20分頃に「ちょっと早いかな」と思いつつも再び解体作業場へ。

見学

1時35分頃に到着すると電気が灯っていて作業員が準備を始めており、見物客もそれなりに集まっている状況でした。こんな真夜中なのに!でも遠方に住む忙しい人々は一生に一度見れるかどうかという感じでしょうから、なんとか強引に集まって来るというわけです。

どうやら作業場の脇に川のようなものがあって見学者はその川の向こうから見るという決まりらしく、慌ててそちらに移動。

川越しに作業場を見ると、10m近くある大きなツチクジラの前後に作業員が居ます。

ツチクジラはハクジラ類のクジラです。くちばしが細く尖った形をしているのでなんとなくイルカっぽい形をしているけれどハクジラ類の中ではかなり大型の部類。生態面では1000m以上も深く海に潜る能力を持ち、その為に体質的には筋肉に大量の血液を必要としています。よって鯨肉も鉄分が多く、食材として独特の味わいをもつのが魅力です(一般的にはミンククジラなどの「ふつうの鯨肉」のほうが人気があるらしい)。

(因みにイルカとはハクジラ類の小型の種のことで、それ以外にクジラとイルカの生物学的な区別はありません。ワシとタカの区別と同様ですね)

さて、最初に大きなフックを使って背中の皮脂を大きく剥ぎ取るところからスタート。2時より前に始まりました。

複数の作業員が柔軟性のある巨大な生き物の死骸の上に乗り、大型の刃物を使って解体していくのは驚くべき光景でした。ほんの少しでも手が滑ったら大事故になってしまうのですが、勿論そういったことは一切なく、とにかくてきぱきと速やかに進んでいくのです。

2~3時間掛けて全ての解体作業を済ませ、床掃除するところまでしっかりと全部見学することができました。途中、クジラの固く閉じた口を何度も点検して調べようとしていたのが気になったのですが、後で知ったことによるとクジラの歯を調べるとおおよその個体年齢が分かるので、そういったことを水産庁に報告しなければならないそうです。

沢山の写真や動画を撮らせていただきましたが、やはりその状況はなんというか人々にとって微妙で慎重を要するものであり、要するにセンシティブなものですから、こちらにずらずらと掲載するのはやめにしておきます。見たいという方はYouTubeで「鯨解体」と検索するといろいろ出てきますので、そちらをご覧いただければ幸いです。

見物客 VS. 購入客

深夜未明時刻にもかかわらず見物客は20~25人ぐらい居ました(解体が昼間の場合もあるので昼間なら当然もっと多い筈)。見た感じ30代以下の層が結構多く、やはりと言うべきか地元の人々ではなさそうに見えました。そして子供連れのファミリーが何組か居ました。びっくりですね。

こちらでは地元の小学生が集団で解体見学する機会もあるそうで、まあ昼間なら別におかしくないだろうとは思うのですが。

いやしかし、子供がいない自分が言うのもなんですが、なんとなく気持ちは分かるような気がします。先ほど申し上げたように、遠方に住んでいる人々からすればクジラの解体なんて本当に一生に一度見られるかどうかという話なので、貴重な教育体験として、深夜でも頑張っていろいろ工夫して大事な我が子を連れてくるというところまでやってしまうわけなんでしょうね~。

まあいろいろと意見が出てきそうな話ではありますが、私が見た感じでは子供たちは嫌がったりふざけたりするようなこともなく真面目に見学していました。

解体の脇では切り落とした肉の精肉作業をやっていましたが、解体がもうほぼ終わりという段階になると作業場の入口前の道路のほうに人が集まっていることに気付きました。その場で鯨肉販売も行うという件はおぼろげに知っていたので、どうやら肉が欲しい人々がそっちに集まっているようです。

鯨肉購入客は40~50人ほどで中年から高齢者の層が中心、見るからに地元の人々でした。解体作業は過去に何回か見たから今わざわざ見学する必要はないということなのでしょう。

4時を過ぎて空がだんだんと白くなり、やがて整列が始まりました。発砲スチロール箱やクーラーボックスを持参した人々が、昨日捕れたクジラからついさっき切り落としたばかりの鯨肉を求めてずらりと並んでいます。売り手側から「5㎏以下でお願いしま~す」との声が。こちらもなんというか、素人にはセンスオブワンダーすぎる光景でした。

鯨肉はこんな感じです。クーラーボックスが無いので買わなかったけれど撮影させていただきました。1㎏あたりの価格が正肉(塊状の肉)2400円、ハギ肉(細かい肉を集めたもの)1700円だそうです。

さて。作業場の脇の川の反対側は広い駐車場になっていて、今回集まってきた人々の車もそこに駐っています。気になったのでチェックしてみましたが、案の定袖ケ浦ナンバーの車が圧倒的に多く、よく見ると千葉・習志野・市川・品川・練馬のナンバーもあってこちらは見学者の車と思われます。

袖ケ浦ナンバーは千葉県南部の広範囲を管轄していて、南房総市も含まれます。

とりあえず帰宅

4時半を過ぎ、すっかり朝になったので見学終了。昨日の朝起きてから全く寝ていないのですが何ともありません(ごめんなさい、こういう体質なのです)。

港近辺をほんの少し散歩してから和田浦駅へ。

駅前のクジラ半立体像。きちんとツチクジラの形をしています。しかも3頭で群れているので、捕鯨船から漁師が見る正確な姿を描いた像と言えるのではないでしょうか。

和田浦周辺ではあちこちでクジラの絵などを見かけますが、分かりやすく(?)ナガスクジラやマッコウクジラ、その他よくわからないてきとうなクジラの姿で描かれるケースが多いのですが、こちらはそうではないのでしっかりと目に収めました。

駅スタンプ。こちらは喉の畝が目立つのでナガスクジラのようですね。

待合室に行くと男性が一人いびきをかいて寝ていましたが、結構広い部屋なので特に問題はなく、またここで時間を潰すことに。

時間が近づいてきたので上りホームに移動しようと思って跨線橋に上がると、すぐ近くにある南房総市和田地域センターが非情によく見えました(道の駅 和田浦WA・O!はその奥にあって隠れています)。


併設されているシロナガスクジラの骨格標本(複製)もよく見えます。自転車で何度も千葉県一周して繰り返し目に収めてきた光景ですが、見下ろす光景は初めてです。

6時34分の始発上り列車に乗って、とりあえず帰宅。

なぜ「とりあえず」なのかと言うと… 明後日もここに来るからです!

つづく

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(1)

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(2)

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(3)

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(4)

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(1)

2025年7月23日:始動

はい、今年の夏もやっぱり酷暑でした。

とにかく暑いので「今日の晩御飯はカプレーゼの冷製パスタにしようかな」なんて考えていました。

そう考えつつも夕方頃にパソコンをいじり外房捕鯨さんのブログを見ていたら、な、なんと。本日クジラ捕獲があり、明日の午前2時から解体作業を行うとの告知が掲載されているではありませんか!

というわけで、夫に言いました。「ごめんね。今夜は和田浦に行ってクジラの解体作業を見てくるから晩御飯は作れないの。適当に食べてね」

いや~これはひどい。普通に考えるといろいろおかしい話ですが、大変ありがたいことに気心の知れた夫婦なのでなんとあっさり了承を得ることに成功しました。うん、すごいね!

もう少し詳しく

以上が発端です。が、これだと無茶苦茶すぎるのでもう少し詳しく説明させていただきます。

千葉県南房総市の和田浦には関東唯一の捕鯨基地があり、外房捕鯨(株)さんが操業しています。そしてその港で行われるツチクジラの解体作業を、ご厚意により一般人も無料で見学させて貰えるというのです。

この件、X(Twitter)上で何度か話題になっているのを見て前々からじんわりと興味を寄せておりました。南房総市から遠い船橋市に住む私ですが、自転車で何度か千葉県一周して、その度に和田浦も通過していたので、そこで行われているという捕鯨についても気になっていたのです。

とはいえ、最初は見学の申込方法などが分からず困ったりもしていました。が、なんと。どうやらブログで解体告知が掲載されたら特に手続きは不要で、解体作業場に行けば見学できてしまうのだそうです。ただ、問題なのは告知が掲載されるのが解体日の前日ということ。期間は7~8月で、近年は捕獲頭数が大幅に減っているという話でした。

チャンスが少なく、遠方の人や忙しい人が見に行くのは相当に厳しいですね。私は遠方だけど、忙しくないので頑張ればなんとかなりそうです!

今月6日にもクジラ捕獲があり、行こうかどうか迷っていたのですがその時は思い切りが付かず諦めてしまいました。それから2週間以上捕獲がないまま経過してしまっていたわけです。

今、行くしかありません。

出発

とまあこんな感じでJR内房線に乗り、外房捕鯨さんの所在地で解体作業場などがある和田浦を目指しました。

内房線はその名の如く、大体のところ内房(東京湾側)を走りますが、終着駅は外房(太平洋側)の安房鴨川駅なので内房線で外房にも行けるのです。和田浦駅も内房線の駅です。出発時刻によっては外房線を経由したほうが早く和田浦駅に着ける場合もあるのですが。

つづく

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(1)

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(2)

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(3)

和田浦のクジラ解体見学&くじらゼミ(4)

千葉県縦断(7)

淡々と

国道409号を走り富里市を淡々と通過して、成田市へ。

夜になってしまいましたが成田市中心部は明るく賑やか。本日のここまでの長い旅路を思い返してしまうと、大型商業施設やシティホテルが立ち並ぶ目の前の光景になんとなく圧倒されてしまいました。

成田山新勝寺の総門前

あとはひたすら国道51号を北上して利根川を目指すだけ…なのですが、疲れ過ぎて成田市が物凄く広く感じられてしまいました。それよりも圧倒的に広い君津市・市原市を突破してきたはずなのに、なんということでしょう。

多分これは何度も繰り返しロングライドしてきた人々なら感じたこともあるのではないかと思いますが、残りあと数十km、もうそろそろ終わるぞ、終わるんだ絶対に…!という段階にきて、あんまりにボロボロ状態だと速度に関係なく残りの距離が倍ぐらいに感じられてしまうのです(疲労で遅いのはまあ事実なんですけど)。

夜中だと景色が単調なせいでますますそのような気持ちになりますね。悲惨です。

でも頑張りました。最低限の集中力が絶対に切れないよう、耐えて走って香取市に突入。

フレームの傾き具合に疲労感が滲み出ている

どんどん進んで利根川に到着。でも、まだ終わりません。

水郷大橋を渡り、ほんのちょっとだけ茨城県稲敷市にお邪魔。横利根水門の橋を渡って再び香取市の土地へ。横利根川の脇道を走り、最北端へ。

これは横利根川の途中にあるスリランカ寺院の蘭華寺です。ゴール直前に一体何をしているんだという感じですが、折角の機会なので写真に収めさせて頂きました。

到着!

千葉県北端を流れる利根川の更に北向こう、横利根川と北利根川(常陸利根川)の合流点。

ここです。香取市最北端。この新横利根閘門の橋の上が今回の旅のゴール地点なのです。

ご存じの通り、千葉県の最北端は野田市の北西端にあります。今居るこの場所はそちらより南にありますが、ルート作成する段階で千葉県の輪郭や道路構造から鑑みて、縦断のゴール地点はここしかないだろうと決めていたのです。

サイコンを見ると距離200.19km・獲得標高2033m・経過時間19:22:01でした。1日のライドで獲得標高2000m越えたのは初めてなので本当に本当に嬉しかったです。そして距離も予定通り200km達成できました。閉店後でもきちんとルート通りに東金のチョコレート工場に行っておいて正解だったわけです。

縦断のあとしまつ

スマホをいじっていたら時刻は22時半になっていました。ぽつんとひとり、川と田圃しかない千葉県の隅っこに居ます。タフな御仁なら近くにある十二橋駅(無人駅)の待合所で野宿するのもアリかもしれませんが(??)、私には勿論無理。

というわけで本当に残り最後の力を振り絞って15km走り、快活CLUB鹿嶋店へ行きました。(野島埼からスタートする前にも館山から20km走っていたので、実際には20+200+15=235km走ったことに)

入店してシャワーを浴びて睡眠。朝、退店して鹿島神宮駅に行き、鹿島線に乗車。

鹿島神宮駅。
そこそこ大きい駅の前なのに歩行者押しボタン式の信号が目を引く。

車窓からは北浦橋梁からの霞ヶ浦北浦の眺めが海のように美しく見え、深く印象に残りました。十二橋駅も高架線路からの広々とした田圃の眺めが強く心に残っています。

鹿島線から成田線、そして総武線へ。途中で乗り換えに失敗して遅れましたが14時頃に船橋駅に到着。猟師工房のキョンカレーと東金のチョコレート工場のお菓子が買えなかったのは返す返すも残念ですが、とにかく無事に帰宅できて本当に良かったです。

終わりに

身体の弱い私でも坂が少なければ1日200km走るのは難しくありません。1日300kmの経験も(辛うじて)あります。

でも1日で獲得標高2000m越えは本当に難しかった。乗り切ることができたのは、色々と未知の体験が多くて新鮮だったからです。

そのようなわけで、残念ながら同じルートでもう一度走りたいとは思えないのですが、今後の大きな励みになったと思います。全く別のルートならば今回と同じぐらいの負荷であってもまた頑張れるかもしれない。

だからこれからも、また何か大きな目標にチャレンジしてみたいと思います。

 

千葉県縦断(1)

千葉県縦断(2)

千葉県縦断(3)

千葉県縦断(4)

千葉県縦断(5)

千葉県縦断(6)

千葉県縦断(7)

千葉県縦断(6)

養老渓谷~高滝~牛久~原田

養老渓谷駅の駅前を出て県道81号(清澄養老ライン)へ。養老川流域と小湊鐡道線沿線にあるこの道路を16kmほど北上して行きます。

ここも間違いなく房総半島のど真ん中ではありますが、先ほど書いたように緩やかなアップダウンのみで急坂はありません。チバニアン地層(養老川流域田淵の地磁気逆転地層)の入口看板がある以外は特に目立つスポットも無し。

里見駅付近の消防署の前に何故か置いてある
仮面ライダーV3

高滝湖まで行くとその周辺にはいくつか観光スポットがあります(高滝ダム記念館・高瀧神社・市原湖畔美術館など)。そのへんに立ち寄ることもなく真っすぐ道を通過、あっという間に牛久付近に到着です。

国道409号でちょっとだけ東へ行って原田に移動。お馴染みのセブンイレブン市原原田店で少し休憩しました。

原田交差点

というわけで、野島埼灯台から約100km走ってうぐいすラインの南端にやってきました。今まで何度もトレーニングとして走ってきた坂道に、これ以上ないほど疲労した状態で辿り着いたわけです。こびりついた記憶の中で安堵と憂慮が綯い交ぜになっていく感覚がたまりません。

うぐいすラインとは?

手短に言えばそのへんのローディーがトレーニングするのに丁度いい感じの(本来なら)楽しい坂道です。約13kmのうちの多くがアップダウンですが、その中に峠っぽいものが2つあります(どちらも標高100~110m程度)。

北上ルートだと、まず市原ゴルフクラブ市原コースと千葉新日本ゴルフ倶楽部の間に第一の峠があり、源氏山ゴルフクラブとミルフィーユゴルフクラブの間に第二の峠があります。極一部で有名な駐車場付き自販機コーナー「峠の駅」はその二つの峠の間の低い位置にあり、峠の上にあるわけではありません。

…と、地図を見ない限り何が何やら分からない説明ですが、各ゴルフ場が丘の斜面にあり、両側をゴルフ場に挟まれた丘の上のほうを道路が通っているという雰囲気をイメージして頂ければ幸いです。

北上ルートだと二番目の峠では数回蛇行する急坂を登る必要があり、自動車の追い越しを常に留意してうっかり右に寄らないように気を付けながら踏まないといけません。

いつもならそう辛い坂ではないけれど今回は本当に辛かった。もう本当にそれだけです。でもなんとか息切れや脚攣りもせずに通過できました。今回のライドの辛い部分は本当にもうこれで全部終わりです!あとはただ、無事故で走れば大丈夫…!

そんなこんなで、勝間の恐竜たちの前を通過してどんどん進み、うぐいすライン脱出。誉田駅が近づいてくると唐突に住宅密集地になりました。

ザ・低地

君津市と市原市の広大な丘陵地帯はまさに魔境でした。ここから下総地域です。「千葉市」の標識を見て、妙な感慨を抱いてしまいました。と言いつつ千葉市からはすぐに出ていってしまうのだけれど。

誉田を出て国道126号で東に進み、東金市へ。千葉県縦断するのに東金市へ行く必要はなかったのですが、どうしても行きたい場所があってコースに組んでいたのです。

国道126号には東金ICがあります。インターチェンジやジャンクションが近づいてくると余所者の自転車乗りには走りにくくなってしまうことが多く、ちょっと嫌な気分に。でも特に複雑な構造ではなく、無事突破。

来たかったのはこちら「たぶん…世界一小さいチョコレート工場」。しかし残念ながら閉店時刻の17時半を少し過ぎておりました。あと30分早ければ…。私の夫が甘いもの大好きなので、本当だったらおみやげに何か買っておきたかったのですが。しかし実のところは遅れていて間に合わないのが分かっていても、ここに来なければならない事情があったので立ち寄りました(※次頁にて後述)。

東金市を出たあとは落花生産地として有名な八街市へ。実は完全な初訪問です。

看板があったので撮影。苗植え付け前の落花生畑??

八街駅付近の大通りには何軒も落花生直売所があり、走っていてなかなか面白い眺めでした。我が地元船橋市でも三咲駅の周辺には梨直売所が並んでいるので、それと似たようなものを感じましたね。

日没時間帯、八街駅前の落花生像で記念撮影。色も質感もリアリティを重視した立派な像なのに…不良が汚したのか?うーむ残念。

 

千葉県縦断(1)

千葉県縦断(2)

千葉県縦断(3)

千葉県縦断(4)

千葉県縦断(5)

千葉県縦断(6)

千葉県縦断(7)

千葉県縦断(5)

さあ山だ

大福山、南側から登るのは初めてです。東側(養老渓谷駅側)から登るより難易度は低いそうですが(?)、今回はもう既に結構疲れてしまっているので上手く登れそうにありません。まあ実のところは特に上手く登れる必要も無いので、休み休みでも進んでいきましょう。

国道465号と林道大福山線の間に林道坂畑線がありますが、それが南側からの登りルートです。

入口あたりに警備員が居ました。「大福山?」と訊かれたので、「はいそうです」と応じると、「大型車が来るので気を付けて行ってらっしゃい」とのこと。ちょっと怖いけど通行止めでなくて良かった。

というわけで登り始めました。山頂(峠)まで距離4.5km程度で高度160mぐらい上昇するという内容ですが、やはり工事中なのか何なのか?途中からアスファルトが全部剝がされているところがあったりして物凄く面倒でした。いや元から未舗装路なのか?初めて通る道なのでよく分かりません。

そして必死に登っているところに予告通りトラックやダンプカーがやってきます。恐らく先程遭遇した警備員が他の係員や工事用運転手に「ロードバイク1台通過しまーす」などと無線連絡したと思いますが、私があまりに遅いせいで「来ないじゃん」とか思われて忘れられたりなんかして、そんな中で急に遭遇して「うわあぁぁあ」的な感じで事故ったりするんじゃないか?などとドキドキしながら登っておりましたが。

実際には特に悲惨なことにはならず。

遅くてもなんとか登頂できました。

峠付近にある日高誠顕彰碑

あわや大惨事

大福山の山頂(292m)は白鳥神社の中にあり、道路の峠は林道坂畑線から出て林道大福山線に少し入ったところで標高260m程度です。市境的には君津市と市原市の境界線から市原市内へと移動しています。

まあ折角頑張って登っても道路からは見晴らしの良い場所がなく、展望台は老朽化で閉鎖されているので如何にも山頂らしい写真というのはありません。

展望台入口通路(閉鎖)

せめて白鳥神社の鳥居の写真を撮っておくべきでしたが忘れておりました。折角なので去年撮った写真を載せておきます。

白鳥神社鳥居(2023年10月撮影)

…とまあ、結局のところは苦しくて、山頂の雰囲気を味わう余裕もなく。早く下りたかったのです。よくある話ですが、辛かったので下りの解放感を味わいたかった。

ええ、下りましたよ。その結果。

うっかりカーブで道路からはみ出して、ブレーキをかけたものの完全には間に合わず。

脇の斜面に突っ込んでしまいました。

…

…こ、

これは悲惨♡

でも幸いなことに土と柔らかい植物しかない場所だったので、自転車も私自身も100%無事でした。ガードレールや蓋無し側溝などがない場所で助かってしまいました。ちょっとでも固いものにぶつかったり溝にはまったりしていたら今日のライドはここで終了していたと思います。はい。

ちょっとは遠くが見える場所

大福山の東側ではわりと下のほうにある斜度12%のコンクリ路面ヘアピンカーブが一番の難所です。そこはしっかりと記憶に残っていたので慎重に下りました。

2つぐらいトンネルを抜け、集落のほうへ。ドーム型の可愛らしい建物がありました。以前は宿泊施設だったのが数か月前に閉業したそうです。

宝衛橋で養老川を渡り、小湊鐡道の養老渓谷駅に到着。くたびれました。

この先、市原市を脱出するまではまだまだアップダウン式の坂道が続きます。でも残りはうぐいすラインの2つの峠が(残り体力的に)気掛かりな程度で、それ以外はほぼ急坂無しなので大丈夫な筈…!

再出発しました。

でも。実は野島埼から出発してここまでまだ86kmしか走ってないんです。

時刻は13時半。

あと114km走らないと千葉県縦断できません。

 

千葉県縦断(1)

千葉県縦断(2)

千葉県縦断(3)

千葉県縦断(4)

千葉県縦断(5)

千葉県縦断(6)

千葉県縦断(7)