【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(6日目)

11月30日木曜日。10時半に快活を出ました。今日はあまり走りません。ゆっくり行くことにします。

たぶん国道124号

しかし千葉県民としては茨城県の幹線道路の広さにいつもびっくり。交差点で長いトレーラーが余裕であっさりとカーブしているのを呆気に取られて見てしまいました。

水の迷宮 水郷十六島

鰐川橋から見る鰐川

ここを渡ると潮来市です。水郷地帯へと入っていきます。

茨城県の道路が広いと言ったばかりですが、潮来市中心部に行くと狭いところが多くなりました。江戸時代に水運の港町として栄えた町なので、古い構造の道が残ってしまっている部分も多いのかもしれません。

潮来大橋

潮来大橋を渡って常陸(ひたち)利根川を越えると…。

ただいま、チーバくん

香取市です。市名だけでなく「千葉県」の標識があると思っていたのに無かったのがちょっと残念でした。

霞ヶ浦西浦から外浪逆浦(そとなさかうら)を通って利根川に合流するのが常陸利根川で、霞ヶ浦北浦から外浪逆浦へ流れるのが鰐川です。もうこれだけで何がなんだか全く分からない話ですが、常陸利根川の上流は横利根川という細い川で利根川と繋がっていて、そこが県境にもなっています。昔の農民が大きな利根川を縦方向として捉えていたというのは分かりますが、現代の一般的な地図だと横利根川が縦。やっぱり難しい。そして利根川常陸利根川・横利根川のあいだには川のような沼のような与田浦(川)があります。

私がこれから行こうとしているのは与田浦の西側です。

利根川常陸利根川のあいだの水郷地帯はかつて十六島と呼ばれていたそうですが、その名前からしてもう既に異世界ファンタジーですよ。どうしてくれるんだ。

そんなことをふらふらと、どこか心地良く思いながら。

サッパ船の形をした看板

与田浦の西端にある水郷佐原あやめパークにやってきました。

あやめパーク入口

結局ここもGOGO房総のスタンプスポットなのです。だからこのような時期に堂々と一人で来てしまったのですが。今までに千葉県の地図を見ていて香取市のこの地域、分かりやすく言うと「利根川左岸にある千葉県」に一度は行ってみたいと常々思っていたのです。

さて、初めて来た場所ですがこの時期のパーク内はこんな感じ。

これぞ閑散期

晩秋ですからここで人気の藤・あやめ・蓮などは勿論咲いておらず、見頃を過ぎた秋バラが咲いていた程度した。

秋バラ

おお… これは!

しかしながら、遊具コーナーに大きなあやめ型の滑り台があったのが最高でした。嬉しくて2回も滑ってしまった。自分の体が大きな大人になってしまっているのが残念で、小さい子供に戻って滑ることができたらどんなにいいだろうと思ってしまったほど。

滑り台の上からの景色

SNSでは全国各地のおもしろ公園遊具をせっせと紹介している人々が居るのだから、教えてあげたいぐらいですよ。

フラージェスヤヤコマ

そうそう、入口前にはポケモンマンホールがありました。千葉県では今のところ香取市に4つあるだけらしく、そのうちの1つがこれ。ちゃんと題材を合わせてくさタイプのお花型ポケモンが中心に居ます。と言いつつ、私自身ポケモンマンホールを見たのが初めてなんですが。

何故か金色

あやめパークを出て南へ。11月の終わりなのに稲穂が輝いているのは何故でしょうか。遅い田んぼもあるということなんでしょうか。…というかこれって二毛作の麦?!

もうちょっと良く見ておくべきだった

ところでこの地域、チーバくんの体的に言うと何だろう?おでこの上に実はくせっ毛が生えてるのかな…?

横利根水門

横利根水門を渡るとまた茨城県へ突入。そして水郷大橋で利根川を越えると再び香取市です。

水郷大橋

今度はちゃんと「千葉県」の標識があったので嬉しかったです。

分かりやすい!

北総の小江戸

佐原中心部にやってきました。

風情ある小野川の景色

伊能孝忠旧邸(2019/07/13撮影)

国指定史跡の伊能孝忠旧邸に来たのに撮影するのを忘れました。代わりに古い写真を掲載しておきます(お天気が違うので誤魔化しできない)。佐原は何度も来ているので今回はスタンプ取得して足早に退散しました。

ひとつ面白かったのが、佐原町並み交流館の前に居たら50代ぐらいの男性に話しかけられたこと。「そういう小さい車輪の自転車って、乗り心地どう?やっぱり沢山踏まないとダメ?」などなど、色々訊かれました。

ミニベロがペダル1回転で進む距離が短いというのはありがちな誤解だと私も知ってはいるのですが、遠心力が弱いせいで惰性ではあまり進んでくれないという問題があります(漕ぎ出しが速いという話にはあまり実感がない)。長距離を走る場合、ペダリングをサボりがちな素人も頑張って踏まないと進めないので結局辛いのです。なので、自転車に詳しくない人に「沢山踏まないとダメ?」と訊かれたら、私としては「はいそうです」としか言えず、実際そのように答えてしまいました。「でも軽いから短時間なら結構速いですよ。長く走るととにかく辛いですね」と付け足し。いろいろ辛いのに現在このミニベロで千葉県一周中なんてことは、面倒なので言いませんよ、絶対。

ついでに言うと、去年の秋祭りの時に(邪魔にならないよう気を付けつつ)ロードバイクで来たら、70代ぐらいの男性に声をかけられて「その自転車、ギアチェンジはどうやってやるんですか?」と丁寧に訊かれ、「ここですよ」と言ってSTIレバーを横に押すような仕草をしたら「へぇ~」と感心されてしまいました。昔のダブルレバー式ロードレーサーに乗っていた過去があるのでしょうか。よく分かりません。

利根サイとその周辺

香取市での用事を全部終えてようやく利根川サイクリングロードにやって来ました。

利根サイ周辺にもスタンプスポットがあるのですが、利根サイの脇にある国道356号は横断歩道が非常に少なく、横断したところで南に降りていける道も少なく、街灯もまばら。いろいろと把握するのがしんどいです。

それでもなんとか5ヵ所ぐらいでスタンプ取得しました。

なんじゃもんじゃの木

解説

神崎神社の御神木の大クスです。周辺の森林も含めて国の天然記念物に指定されています。水戸光圀云々の話は本当なのか?

なんじゃもん

なんじゃもんじゃの木を元にしてデザインされた神崎町のゆるキャラ。道の駅こうざきにて撮影。

スーパー堤防発祥の地の碑

解説

栄町の矢口スーパー堤防内に有り。日本で最初にスーパー堤防が誕生したこの地を記念する碑です。利根サイ走行中に紀文食品東京工場のカマボコの匂いがしたら近くの横断歩道を渡ってちょっと移動するだけでここに着くことができますが、あまり話題になりませんね。

スーパー堤防とは手っ取り早く言うと高い土手の周りを広範囲で段階的に補強したもので、工場地や公園として利用できるような広さがあり、遠くから見ても近くから見ても、いちいち言及されなければ素人にはいまひとつ把握し辛いものです(そして堤防という語から壁状の「カミソリ堤防」だけを思い浮かべてしまう人は、いつまでたってもスーパー堤防というものに辿り着けません)。

スーパー堤防発祥の地の碑はGOGO房総のスタンプスポットではありません。いや、特に説明していなかっただけで、これまで回ってきた中で矢尻の井戸とか館山の砂山なんかもGOGO房総とは無関係なのですが。

折角なので紀文食品工場も

そのあとは我孫子市まで走り、大利根橋を渡って取手市へ。また茨城県です。22時半に快活CLUB6号取手店に到着しました。

6日目は85.7km走りました。坂も無いし距離も減ったので昨日や一昨日の夜に比べるとだいぶマシな気がします。

しかしここにはシャワーがありません。明日の午前中に近くの温泉にでも行くしかありませんね。

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(プロローグ)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(1日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(2日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目前編)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目中編)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(3日目後編)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(4日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(5日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(6日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(7日目)

【ライド記録】ミニベロゆっくりチバイチ(エピローグ)